基本方針

全て独自設計とする

独自の機能やメカニズムを持ったカメラを製作するため、すべての設計を私一人が行います。

部品は全て自ら製作する

カメラには、ネジ、バネ、軸といった内臓部品。ボディ、マウント等の外観部品。ファインダー等の光学部品など、様々な部品が使われています。

これらの部品を揃えないと、1台のカメラは完成しません。

私は全ての部品を1人で作れるよう、場所や機械を買い、環境を整えました。

全ての部品は材料の状態で手に入れ、私の手によりカメラ部品へと仕上げます。

絶対的な信頼性がある

カメラにおいて、信頼性は最も重要と考えています。

フィルムカメラは写真が問題なく撮れているか、現像するまで分かりません。

使い手は、カメラが正確に動くことを前提に、カメラを信頼してシャッターを切ります。

作り手は、あらゆる状況を想定してテストを行い、完璧な製品しか世に出してはなりません。

そのためには、メカニズムを単純化すること、部品の剛性を高めること、時には不安定な機能を省くことも必要です。

信頼性を第一に、質実剛健な製品を作ります。

機能のためのデザインである

カメラは飾りでも貴金属でもなく、道具です。

道具である以上、無駄な装飾やデザインは必要ありません。

必要な機能を埋め込むために生まれたデザインこそが、美しいと考えています。

100年後も使える

製品への評価は、時の経過が証明してくれることもあります。

高度に電子化されたカメラは機能では優れていますが、10年後、20年後、50年後はどうでしょうか。

電子部品やバッテリー、ゴムやプラスチック部品は機能しなくなっている可能性もあります。

逆に、大昔に作られた総金属製の機械式カメラは、現在も動くものも少なくありません。

同じ製品を何世代にも渡って使い続けられることも、機械式カメラの魅力だと考えています。

私は多くのカメラを修理してきた経験から、経年劣化に対する不安要素を一切排除した
「100年後も使える」カメラの製作を目指します。

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